ラム
お菓子作りでも重宝されている甘みと独特な香りが魅力のラム。原料はサトウキビで、サトウキビに含まれる糖を自然発酵させ、蒸留し樽などで熟成させます。
ラムは色と風味によって分類の名称が異なります。
【ホワイト・ラム(ライト・ラム)】
無色透明でクセが少なく、ドライな口当たりのラムで、カクテルベースによく使われます。シルバー・ラムという名称で呼ばれることもあります。
【ゴールド・ラム(ミディアム・ラム)】
樽熟成による色を生かしたやや褐色のラム。風味や香りは中間的な味わいです。アンバー・ラムという名称で呼ばれることもあります。
【ダーク・ラム(ヘビー・ラム)】
内側を焦がした樽で熟成され、着色料を添加して色を付けることもある濃い褐色のラム。風味や香りが強く、お菓子作りに使われるのはこのタイプのラムです。ジャマイカ産に多く見られます。
ラムを使ったカクテル
ダイキリ(Daiquiri)
ラム・ベースカクテルの定番とも言えるカクテルです。ホワイト・ラム、ライム・ジュース、シュガー・シロップを使います。
エッグノッグ
アメリカではクリスマスの定番とも言えるカクテルです。
ラム、ブランデー、シュガーシロップ、卵、牛乳、ナツメグを使います。牛乳と卵を使っていることから栄養価が高く、ホットやノンアルコールでも世界中で愛飲されています。
X.Y.Z
X,Y,Zはアルファベットの最後の3文字です。つまり、これ以上ない最高のカクテルという意味が込められています。ホワイト・ラム、ホワイト・キュラソー、レモン・ジュースを使います。
ウィスキー
近年、テレビCMをきっかけにハイボールが流行し話題になったウィスキー。
発祥はアイルランドと言われていますが、製造される国ごとに風味や味わいが違います。原料は大麦、ライ麦、とうもろこしなどで、それらの原料を麦芽(モルト)の酵素で糖化し、発酵させ蒸留します。
ウィスキーは、原料や工程の違い、原産国の違いで分類されます。
原料・工程での分類
【モルト・ウィスキー】
大麦を発芽させた麦芽(モルト)のみを原料として単式蒸留機で蒸留したものです。原料の香りが豊かで、スモーキーなものが多いです。
【グレーン・ウィスキー】
麦芽(モルト)とライ麦、とうもろこしなどを原料として連続式蒸留機で蒸留したものです。クセが少なく、クリアな味わいが特徴です。
【ブレンデッド・ウィスキー】
モルト・ウィスキーとグレーン・ウィスキーを混ぜたものです。大量生産しやすく、味が安定しているのが特徴です。
原産国での分類
【スコッチ・ウィスキー(スコットランド)】
スコットランドで製造される、ビート(泥炭)のスモーキーな香りが特徴のウィスキーです。
【アイリッシュ・ウィスキー(アイルランド)】
アイルランドで製造される、ビート(泥炭)を使用しないウィスキー。麦芽、とうもろこしなどを使用し、舌触りがなめらかでまろやかさが特徴です。
【アメリカン・ウィスキー(アメリカ)】
とうもろこしが原料で香ばしさが特徴のバーボン・ウィスキーや、テネシー・ウィスキー、ライ・ウィスキーなどがあります。
【カナディアン・ウィスキー(カナダ)】
ライ麦やとうもろこしを原料とし、豊かな風味とライトな飲み口が特徴です。
【ジャパニーズ・ウィスキー(日本)】
日本が原産のウィスキー。スコッチ・ウィスキーをモデルに作られました。香り、風味ともにバランスが良いのが特徴です。樽にミズナラという素材を使用しているのもジャパニーズ・ウィスキーの特徴で、ミズナラを使用することでココナッツのような風味が生まれます。
ウィスキーを使ったカクテル
ゴッドファーザー
名作映画「ゴッドファーザー」にちなんで作られたカクテル。
ウィスキー、アマレットを使います。ちなみに、ウィスキーをウォッカに変えると「ゴッドマザー」というカクテルになります。
ジョン・コリンズ
伝説のバーテンダーと言われている「ジョン・コリンズ」が創作したカクテル。
カナディアン・ウィスキー、レモン・ジュース、シュガー・シロップ、ソーダ、スライス・レモン、マラスキーノ・チェリーを使います。一般的には、ジョン・コリンズといえばウィスキー・ベースですが、ジン・ベースにしたものも同じ名称で呼ばれています。
ウィスパー
「ささやき」という意味のカクテル。
スコッチ・ウィスキー、ドライ・ベルモット、スイート・ベルモットを使います。ささやきという名とは裏腹に、ベルモットの辛口と甘口を使用しているので濃厚な味わいになっています。
まとめ
ラムは、原料がサトウキビということもあり、甘みや独特の香りが女性に人気です。
また、ウィスキーには様々な種類がありますが、それぞれの特徴を知っているとかなり通な印象を与えることができます。ハイボールにするとカロリーがかなり抑えられるのでダイエット中の方におすすめです。





