ウォッカ
酒類の中でも、癖が少なく飲みやすいことで親しまれている「ウォッカ」。
発祥は定かにはなっていませんが、12世紀ごろにはロシアに存在していたと言われています。無色透明で飲みやすいことからストレートでも飲まれることはもちろん、スタンダード・カクテルの定番ベースとしても愛用されています。
ウォッカの原料はロシアでは小麦やじゃがいも、ポーランドではライ麦、アメリカではとうもろこしが使われています。蒸留後は白樺の活性炭でろ過をすることで、まろやかな仕上がりになります。
ウォッカは、おおよそ下記の3つに分類されます。
【ロシアン・ウォッカ】
ウォッカ発祥とされているロシア産のウォッカです。原料は小麦がメインで、アルコール度数は高めです。
【アメリカン・ウォッカ】
主な原料はとうもろこしで、香味は強いが癖自体はなく、カクテル向きのウォッカです。
【ポーランド・ウォッカ】
ポーランドでは、ウォッカをWODKAと書いてヴォトカと読みます。主に原料にはライ麦が使われ、ライ麦の風味が残ったコクのある味わいが特徴です。
ウォッカベースのカクテル
コスモポリタン
ウォッカ、ホワイト・キュラソー、ライム・ジュース、クランベリー・ドリンクで作るカクテル。コスモポリタンという名前の通り、全世界で受け入れられる美味しさです。
ブラッディ・メアリー
ウォッカ、トマト・ジュースにお好みでレモンやセロリを添えたカクテル。タバスコやソース、塩、胡椒を追加しても美味しくいただけます。
バラライカ
ウォッカ、ホワイト・キュラソー、レモン・ジュースで作るカクテル。透明感のある口あたりが特徴です。
テキーラ
テキーラは、しばしばショットで飲まれることが多いメキシコのお酒です。
テキーラの原料となるのは、竜舌蘭の一種であるアガベ・テキラーナ・ウェベル・アスールです。アガベの茎を蒸して樹液を抽出し、それを発酵させ2回ほど蒸留させます。発酵の期間が短ければ短いほどフルーティに、長ければ長いほど濃厚になります。
熟成させる期間によって下記の3つに分類されます。
【ブランコ】
蒸留後の熟成期間がほぼ無いか1ヶ月程度のテキーラです。フレッシュでシャープな味わいが特徴で、カクテルベースによく使用されます。
【レポサド】
蒸留後60日以上樽で熟成させたものです。色は薄黄色で、素材の香りは残しつつ、角の取れたまろやかな味わいが特徴です。
【アネホ】
蒸留後樽で1年以上熟成されたものです。レポサドよりも色が濃く、ブランデーのような濃厚さが特徴です。
テキーラを使ったカクテル
マタドール
マタドールとはスペイン語で闘牛士という意味です。テキーラ、パイナップル・ジュース、ライム・ジュースを使います。爽やかな口当たりです。
マルガリータ
ロサンゼルスのバーテンダー、ジャン・デュレッサーが亡き恋人に捧げたとされるカクテル。テキーラ、ホワイト・キュラソー、レモン・ジュース、塩を使います。
ピカドール
ピカドールとは馬に乗り槍で牛と戦う闘牛士という意味です。
テキーラ、コーヒ・リキュール、レモン・ピールを使います。コーヒー・リキュールを使うことで、甘口のすっきりとした味わいになります。
まとめ
ウォッカは癖があまりなく、飲みやすいのが特徴のお酒です。またテキーラは、メキシコ生まれのショットでしばしば飲まれるお酒です。
お酒にあまり慣れていない方はテキーラよりもウォッカの方が入りやすいかもしれませんね。





