Lesson4-2 ウォッカ、テキーラ

ウォッカ

Tadeusz Wejkszo/Shutterstock.com

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酒類の中でも、癖が少なく飲みやすいことで親しまれている「ウォッカ」。

発祥は定かにはなっていませんが、12世紀ごろにはロシアに存在していたと言われています。無色透明で飲みやすいことからストレートでも飲まれることはもちろん、スタンダード・カクテルの定番ベースとしても愛用されています。

ウォッカの原料はロシアでは小麦やじゃがいも、ポーランドではライ麦、アメリカではとうもろこしが使われています。蒸留後は白樺の活性炭でろ過をすることで、まろやかな仕上がりになります。

ウォッカは、おおよそ下記の3つに分類されます。

【ロシアン・ウォッカ】

ウォッカ発祥とされているロシア産のウォッカです。原料は小麦がメインで、アルコール度数は高めです。

【アメリカン・ウォッカ】

主な原料はとうもろこしで、香味は強いが癖自体はなく、カクテル向きのウォッカです。

【ポーランド・ウォッカ】

ポーランドでは、ウォッカをWODKAと書いてヴォトカと読みます。主に原料にはライ麦が使われ、ライ麦の風味が残ったコクのある味わいが特徴です。

 

ウォッカベースのカクテル

コスモポリタン

alexpro9500/Shutterstock.com

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ウォッカ、ホワイト・キュラソー、ライム・ジュース、クランベリー・ドリンクで作るカクテル。コスモポリタンという名前の通り、全世界で受け入れられる美味しさです。

 

ブラッディ・メアリー

Wollertz/Shutterstock.com

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ウォッカ、トマト・ジュースにお好みでレモンやセロリを添えたカクテル。タバスコやソース、塩、胡椒を追加しても美味しくいただけます。

 

バラライカ

ウォッカ、ホワイト・キュラソー、レモン・ジュースで作るカクテル。透明感のある口あたりが特徴です。

 

テキーラ

 Evgeny Karandaev/Shutterstock.com

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テキーラは、しばしばショットで飲まれることが多いメキシコのお酒です。

テキーラの原料となるのは、竜舌蘭の一種であるアガベ・テキラーナ・ウェベル・アスールです。アガベの茎を蒸して樹液を抽出し、それを発酵させ2回ほど蒸留させます。発酵の期間が短ければ短いほどフルーティに、長ければ長いほど濃厚になります。

熟成させる期間によって下記の3つに分類されます。

【ブランコ】

蒸留後の熟成期間がほぼ無いか1ヶ月程度のテキーラです。フレッシュでシャープな味わいが特徴で、カクテルベースによく使用されます。

【レポサド】

蒸留後60日以上樽で熟成させたものです。色は薄黄色で、素材の香りは残しつつ、角の取れたまろやかな味わいが特徴です。

【アネホ】

蒸留後樽で1年以上熟成されたものです。レポサドよりも色が濃く、ブランデーのような濃厚さが特徴です。

 

テキーラを使ったカクテル

マタドール

Andreas Argirakis/Shutterstock.com

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マタドールとはスペイン語で闘牛士という意味です。テキーラ、パイナップル・ジュース、ライム・ジュースを使います。爽やかな口当たりです。

 

マルガリータ

Ramon L. Farinos/Shutterstock.com

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ロサンゼルスのバーテンダー、ジャン・デュレッサーが亡き恋人に捧げたとされるカクテル。テキーラ、ホワイト・キュラソー、レモン・ジュース、塩を使います。

 

ピカドール

ピカドールとは馬に乗り槍で牛と戦う闘牛士という意味です。
テキーラ、コーヒ・リキュール、レモン・ピールを使います。コーヒー・リキュールを使うことで、甘口のすっきりとした味わいになります。

 

まとめ

ウォッカは癖があまりなく、飲みやすいのが特徴のお酒です。またテキーラは、メキシコ生まれのショットでしばしば飲まれるお酒です。
お酒にあまり慣れていない方はテキーラよりもウォッカの方が入りやすいかもしれませんね。