Lesson4-1 カクテルの材料

ここからはカクテルマイスターとして、本格的なカクテルの知識を修得していきましょう。

カクテルには、まずベースになるお酒があります。Lesson3で学習したワインもそれに含まれます。カクテルの基本構造は、ベースとなるお酒+副材料(副材料は複数の場合も有)です。

Lesson4では、カクテルには不可欠なベースとなるお酒について学習していきます。

 

基本となるベースのお酒

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一般的にカクテル作りで基本となるお酒は、ジン、ウォッカ、テキーラ、ラム、ウィスキー、ブランデー、ワイン、リキュール、ビール、日本酒、焼酎です。

実際にカクテルに使われているお酒はこれら以外にもたくさんありますが、見かけることはめったにないため、まずはこの基本の11種類をマスターしておけば良いでしょう。

これらに副材料を合わせることによってカクテルを作ります。もちろん、このベースとなるお酒たちにもそれぞれ個性や特徴があり、それによって合わせる副材料も変わってきます。

Lesson4ではこのベースとなるお酒たちの特徴についてひとつずつ解説していきます。(ワインについてはLesson3を参照してください。)

 

カクテルの定番「ジン」

Sabelskaya/Shutterstock.com

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カクテル入門と言っても過言ではないほど定番の「ジン」。オランダで生まれ世界に広がり、国ごとに特徴があります。

原料は主に大麦、ライ麦、とうもろこしなどで、そこにジュニパー・ベリー(杜松の実)を加え独特な風味を出しています。他にも、シナモンや香草、オレンジやレモンピールなどを加え、単式蒸留で作られます。

使用している原料はメーカーによって異なりますが、フルーティーで爽やかな飲み口が特徴的で、ストレートでもよく飲まれています。

ジンには、大きく分けて4つの分類があります。

 

【ドライ・ジン】

ロンドンタイプで辛口で爽やかな風味のジンです。無色透明で、カクテルに使いやすいのが特徴。

【ジェネヴァ】

オランダタイプでオランダ・ジンとも呼ばれています。ジュニパー・ベリーやハーブ類の風味が濃厚でコクのあるのが特徴です。風味が強く他のスピリッツと相性が合わないためストレートでよく飲まれています。

【シュタイン・ヘーガー】

ドイツタイプで生のジュニパー・ベリーを使用しており、フレッシュな香りが特徴です。

【オールド・トム・ジン】

ドライ・ジンに1~2%糖分を加えた甘口タイプのジンです。

 

ジンベースのカクテル

マティーニ

3523studio/Shutterstock.com

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カクテルの王様と呼ばれているくらい定番な辛口カクテル。
ドライ・ジンにドライ・ベルモットを少量加え、グラスにオリーブを沈めたものです。マティーニのレシピは200種類以上あると言われています。

 

オレンジ・ブロッサム

Chamelion Studio/Shutterstock.com

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ドライ・ジンをオレンジジュースで割ったカクテル。名前の通り鮮やかなオレンジ色のカクテルです。

 

バーテンダー

ドライ・ジンやドライ・ベルモット、デュポネ、グラン・マルニエで作るカクテル。
複雑で上品な味を出すのが難しく、バーテンダーの腕が試されます。

 

まとめ

ベースとなるお酒の種類、特徴はカクテルを知る上で欠かせない知識です。それぞれのお酒の特徴を理解し、カクテルの知識を深めてきましょう。

まずは基本となるジン、ウォッカ、テキーラ、ラム、ウィスキー、ブランデー、ワイン、リキュール、ビール、日本酒、焼酎についてマスターしていきます。