Lesson3-1 ワインについて知ろう

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カクテル作りや、カクテルのあるお店に行くと、必ず目にするのが「ワイン」。一見難しそうなイメージがありますよね。数や種類も多くて更に名前も難しそうなものばかりです。

カクテルと併せて楽しんだり、カクテル作りの際の参考として、簡単にワインを学んでいきましょう。

 

ワインの種類

ワインは、まず色で3種類に分類することができます。

【赤ワイン】

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赤ワインとは、その名の通り、見た目が赤いワインです。原料には「黒ぶどう」を使用しています。果汁を果皮、種子と一緒に発酵させます。基本的に辛口のみで甘口のものはありません。

白ワイン、ロゼに比べると、渋みが強いのが特徴です。

 

【白ワイン】

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白ワインは、原料には主に「白ぶどう」が使われています。白ぶどうの果汁のみを絞って発酵させるため、渋みがほとんどありません。そのため、飲みやすいのが白ワインの特徴でもあります。

白ワインを黒ぶどうから造る方法もあり、この場合には黒ぶどうをまずしぼり、殆んど赤い色がついていない果汁から製造されいます。

この製法はシャンパンではよく用いられる方法ではありますが、他のワインでは一般的ではなく、シャンパン以外では、黒ぶどうから白ワインを造るケースは非常に少ないため、白ワインは白ぶどうの果汁から作られると覚えて頂ければよいでしょう。

 

【ロゼ】

Vlado Markov/Shutterstock.com

Vlado Markov/Shutterstock.com

赤ワインと白ワインのちょうど中間のような存在のワインです。作り方もさまざまで、黒ぶどうのみを使うこともあれば、黒ぶどうと白ぶどうを混合して両方使うこともあります。

 

上記3つのワインは、英語で「静かな」という意味の「スティル・ワイン」と呼ばれます。また、シャンパンなどの炭酸の入っているワインは、英語で「発泡する」という意味の「スパークリング・ワイン」と呼ばれます。

また、醸造過程でアルコール度数を高めたものを「フォーティファイド・ワイン(酒精強化ワイン)」といい、サングリアやベルモットなどの、果実や香草を加えたものを「フレーヴァード・ワイン」といいます。

 

 ボディって?

赤ワインを飲んだことがある人なら一度は耳にしたことがあるであろう「ボディ」。これは、赤ワインの味わいをあらわす言葉です。フルボディミディアムボディライトボディの3種類があります。

赤ワインは、基本的に甘口や辛口という表現の仕方をしません。基本的に甘口が存在しないということと、ワインの味わいは「ボディ」という言葉を使って表現するためです。簡単に言うと「コク」の深さを表す言葉です。

「フルボディ」は濃厚でコクの深いワインをあらわす際に使われます。アルコール度数が高く、渋みが強いのが特徴です。長期間寝かされたワインなどはこの「フルボディ」に当てはまります。

フルボディとは反対に、フレッシュな口当たりのワインを「ライトボディ」といいます。アルコール度数が比較的低めで、酸味が強く軽めな口当たりが特徴です。熟成期間が短い若いワインがこれに該当します。

フルボディとライトボディの中間を表す言葉が「ミディアムボディ」です。

この「ボディ」という言葉の由来に、赤ワインの風味をしばしば女性の体で表現していたという説があります。フルボディは豊満な肉付きの良いグラマラスな女性、ミディアムボディは中肉のちょうど良い体型の女性、ライトボディは華奢でスレンダーな女性、といったように、女性の体でイメージした方が、もしかすると味のイメージにも直結しやすいかもしれません。

ちなみに白ワインとロゼでは他のお酒と同様、「辛口」、「甘口」という表現を使います。

 

まとめ

スティルワインである赤ワイン、白ワイン、ロゼにはそれぞれ味に特徴があります。
赤ワインの味わいは、「ボディ」という表現の仕方を用います。赤ワイン初心者は、まずは飲み口の軽いライトボディがお勧めです。