Lesson2-4 作り方でのカクテルの分類①

カクテルには、それぞれ名称があります。お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、それぞれ作り方や材料などで命名規則があるのです。もちろん例外もあるのですが、たいていのカクテルはメニュー名で内容を把握することができます

分類を理解することで、自分の好みの組み合わせで注文することもできますし、メニューを見たときに、飲んだことはなくてもなんとなく味を把握することが可能になります。

 

【エッグノッグ】eggnog

K2 PhotoStudio/Shutterstock.com

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蒸留酒や混成酒に卵とミルク、砂糖を加えたカクテルです。

蒸留酒や醸造酒、混成酒等のお酒の種類についてはLesson2-3で学習しましたので、忘れてしまった方は復習してみてください。

エッグノッグの特徴は、材料に卵、ミルクを使っているので滋養にとても富んでいることです。ホットとコールドの2タイプがあります。

 

【サワー】sour

Mateusz Gzik/Shutterstock.com

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蒸留酒をベースとして柑橘系の果物の果汁やグレナデン・シロップ、砂糖を加えて甘味を付けたものをサワーといいます。

サワーというと、居酒屋でよく見かけるドリンクですのであまりカクテルとしてはしっくりこないかもしれませんが、サワーも立派なカクテルです。

 

【クーラー】cooler

Oxana Denezhkina/Shutterstock.com

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蒸留酒やワインにレモンやライム、オレンジ等の柑橘系のジュースを加え、炭酸水を加えたものです。ワイン・クーラーなど、ワインが苦手な人でもクーラーにすると飲みやすく、女性に人気です。

 

【オン・ザ・ロック】On the rocks

Andrew Pustiakin/Shutterstock.com

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オールドファッションド・グラスという直径が広いオン・ザ・ロック用のグラスに大きめの氷を入れ、蒸留酒や混成酒を注いだものです。一般的には「ロック」と言われています。

ほぼ原液に近いスタイルですのでアルコール度数が高めのものが多いのが特徴です。

 

【コリンズ】Collins

トムコリンズ/Brent Hofacker/Shutterstock.com

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蒸留酒をベースに柑橘系の果汁やグレナデン・シロップ、砂糖等で甘味を加え、炭酸水を注いだものです。

Lesson2-5でご紹介するフィズとの違いは、コリンズ用の背が高く口径の狭いコリンズ・グラスを使用するくらいでさほど違いはありません。

 

【ジュレップ】julep

Ivan Mateev/Shutterstock.com

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クラッシュド・アイスと呼ばれる粒状に砕いた氷を使用します。クラッシュド・アイスを詰め込んだグラスにベースとなる酒を注ぎ、潰したミント・リーフと砂糖を混ぜたスタイルです。

 

【スリング】Sling

シンガポールスリング/3523studio/Shutterstock.com

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蒸留酒をベースに砂糖やグレナデン・シロップ等で甘味を付け、水やお湯で割ったものです。現在はフィズと同じように作るのが主流になっています。

 

【デイジー】Daisy

 Ivan Mateev/Shutterstock.com

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大型のグラスに、クラッシュド・アイスを詰め、蒸留酒や柑橘系の果物の果汁、グレナデンシロップ、あとはお好みで炭酸水を加えたスタイルです。

 

【トゥデイ】

蒸留酒に砂糖等の甘味を加えお湯や水で割って飲むスタイルです。ホットとコールドの2タイプあります。ホットの時にはシナモン、クローブなどのハーブを加えることが多いです。

 

【ハイボール】Highball

Brent Hofacker/Shutterstock.com

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あらゆる酒をベースに炭酸系飲料水で割ったものです。ウィスキーのハイボールが少し前に若い女性の間で流行していたので、比較的馴染みのあるスタイルでしょう。

 

【バック】Buck

蒸留酒やワインに柑橘系果物の果肉や果汁を加え、ジンジャー・エールを加えたものです。バックは「雄鹿」という意味もあり、「キックのある(雄鹿にキックされたかのような衝撃)」という意味合いで名づけられたと言われています。