Lesson6-1 お家でカクテルを作ろう

カクテルはバーで頼むのもよいですが、ここまで様々な学習を重ねると、自分で作ってゆっくり飲むという楽しみ方もできるようになります。

今まではカクテルマイスターの第一段階として飲んで愉しむための学習を進めてきましたが、Lesson6では第二段階目として、自分でカクテルを作る際の基本や道具などを学習していきましょう。

 

カクテル作りの基本

最初にも学習しましたが、カクテルとはベースとなるお酒+副材料となる材料を混ぜ合わせることによって作られます。

そして、カクテルのスタイルによって作り方(混ぜ方)があります。混ぜ方は4種類、それぞれ名称があります。

【ビルド】

Maksim Fesenko/Shutterstock.com

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ビルドは、主に炭酸系カクテルやフロートの時に使う手法です。バー・スプーンとメジャー・カップという道具を使用します。

手順

①まず冷やしたグラスに氷を入れ、メジャー・カップで計った材料を静かにグラスに注ぎ入れます。
②レシピに分量が「適量」となっている材料に関しては、グラスの約8分目まで注ぎ入れます。
③バー・スプーンの背面を使い、グラスの内側をなぞるように混ぜ合わせます。

ポイント

  • バー・スプーンを使う際にはグラスの縁から入れること
  • 炭酸系の飲料は最後に注ぐこと
  • 炭酸系飲料を注いだ後は混ぜすぎないことです。

炭酸系飲料を注いだ後に混ぜすぎてしまうと炭酸が抜けすぎてしまいます。
フロート系カクテルを作る時は2つの材料を層にするため、全ての動作を静かに、慎重に行なうのがポイントとなります。材料を注ぐ際にバー・スプーンの背面を使えば静かに注ぐことができます。

 

【ステア】

Maksim Fesenko/Shutterstock.com

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ステアは、材料の繊細な風味を生かしたい時に使う手法です。
ストレーナー、ミキシング・グラス、バー・スプーン、メジャー・カップを使用します。

手順

①ミキシング・グラスの6分目まで氷を入れます。
②氷を入れたら、バー・スプーンで軽く混ぜ、氷の面取り(氷の表面の角を取る)をします。
③ミキシング・グラスにストレーナーをかぶせ、水を捨てます。
④ストレーナーを外しメジャー・カップで計った材料を静かに注ぎます。
⑤バー・スプーンで材料と氷を同時に回転させるように静かに混ぜ合わせます。
⑥ミキシング・グラスにストレーナーをかぶせ、人差し指でストレーナーを押さえます。
⑦人差し指意外の指でミキシング・グラスをしっかりと握り、グラスに注ぎ入れます。

ポイント

  • バー・スプーンを出し入れする際、氷に傷がつかないように静かに行なうこと。

混ぜるときも同様に、手早く静かに、15〜16回を目安に混ぜましょう。

 

まとめ

ビルドとステアは、混ぜる際雑にならないよう慎重にやれば失敗することはありません。材料の混ざり加減や氷の状態に注意して行います。